デンキ的まんが倶楽部

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あいちトリエンナーレ連動企画、長者町アートファーミングを見てきました。

あいちトリエンナーレとの別働規格で、伏見長者町の一部の建物の中で食物と農業をテーマにした小さい現代アート展、アートファーミングを見てきたので写真を上げておきます。テーマ不明の作品もありましたけど農業→食物・食事→自分たちの生命・身体という分かりやすいテーマを示しているのもありました。

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真っ暗な部屋の中に壁掛けテレビがあって若い男性が養豚場のブタの扱いを喋っている映像が流れてる中で、無数の糸の先に豚の頭蓋骨が吊るしてありました。我々の食生活は無数のブタたちの死によって成り立っている…という事でありましょうか?

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お米を模した樹脂を固めて作った人体と頭蓋骨、確かに我々の体は食物から作られているわけですから、ある意味その通りなのだと教えてくれる作品だと思いました。

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こちらも一部屋の中に食べ物の模型で作った作品色々があったんですが、その模型を固めて作った脳や心臓、見た目はグロいんですけど、主要な臓器だって食べたものから作られてるんですからその通りなんですよね。

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小さくて分かりにくいんですが、綿の花びらがカイコになってる絵です。食物に限らず衣服も繭になったカイコを殺して作っているわけですよ

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こっちは廃漫画雑誌の上に植物の苗を植えてみている都市型農業の実験?
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吊るした枯れた木の枝の下に落ち葉がたくさん散らしてあり、その落ち葉の中にシャーレにいれた虫の死骸が入っています。

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 一番びびったのがこれ、奥の部屋に汚部屋がわざわざ再現してあるんですがw、シンクの中にあるのはなんと白骨死体。そしてこの死体は半分土になっていてそこから植物や麦の苗が生えているとゆー作品。都市に住んでると完全に忘れてますが、我々の死体だって自然界ならそのまま朽ちて土になって植物の栄養に戻るってものだって事が言いたいんだろうかと思いましたが、いかがでしょうか?

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またこのアートファーミングは同時にアートハッカソンという企画もやっていまして、それは長者町の中にあるビルやお寺に鉢に植えた農作物を置いて育てているというものです。実際都市にずっと住んでると農業とか牧畜とか本当に遠いものに感じてしまってるんですけど、それをあえて身近に感じさせるという事なのかもしれないですね。

現代アート展の中では今回の企画、テーマが統一されててハッキリしている分、今まで見てきた中では一番分かりやすくて良かったと思います。