あいちトリエンナーレ2019を見てきました(その1)
遅ればせならあいちトリエンナーレ2019・情の時代の展示会場の一つ愛知芸術文化センターの展示を見てきました。ちなみに「例の展示物」に関しては最後にちこっと書きます。
入り口にある巨大な手首とスマホのアート。画面の中は映像になっているんで時間がたつと映っている人の顔が変わります。
広い部屋の中で沢山のピエロ人形がやる気のないポーズで転がっているアート。ピエロたちは何ゆえやる気を失ってしまったのか。。
米軍の無人偵察機、グローバルホークを地上に投影するとこの位の大きさになるよというやや政治的メッセージも感じさせるアートです。
無人機ってもっとコンパクトなのかと思ってたら翼の幅も含めて案外巨大だったのね
*詳しくはwikにて↓
この日観た展示の中では一番独創的に感じたのがこれ。照明を落とした部屋の中央に誰も触ってないのに勝手にキーボードが押され文字が打たれるプログラムで動くデスクトップPCがあり、壁にある沢山のディスプレイに文字が出てくるのですが、その文章はみんなネットにより募集された色んな人の書いた遺言。アーティスト個人が作ったり描いたものを展示するのではなくて、色んな人の気持ちを集めて一つのアートにするという、まさに何でもできる現代アートの一つの在り方を感じました。
んでもってこれが今回大炎上した表現の不自由展の入り口なのですが、解説板にこのようにあり
「部屋には入れないけど覗くことはできますよ」という感じにしてありました。しかしみなさん部屋の中を凝視してて興味津々な感じはしましたな
自分はあいちトリエンナーレは一番最初の2010年からずっと観に行っている常連なんですけど、前々から時事ネタ、政治ネタアートは毎回少しありまして、例えば震災の後に開催された2013年(テーマ:われわれはどこに立っているのか)では震災と原発事故をストレートに扱ったのもあったんですが、その時は全く話題にならなかった分、今回の大炎上にはちょっと面食らったというか…
実際今回の件に関しては自分もどう思いを綴っていいのか考えあぐねているんですが、ただ百聞は一見に如かずという言葉を借りるならば、この件について興味や関心を持っている人であるならばこのA11展示室入り口を一度直接自分の目で見てみて、その上でまたじっくり考えてもいいのではないでしょうか?
PS
同じ愛知芸術文化センターで開催されていた愛知産業大学の学生の作品も展示されていました。