まんがや同人誌の表紙のデザインに悩んだ時には…
商業、同人作品にかかわらず「表紙絵」というのは読者が一番最初に作品と対面するいわば「顔」みたいなもんですから、だからどんだけ内容がよかろうとも顔が冴えないとスルーされてしまう可能性も高いわけです。それに何でも書店員さんは表紙を見ただけで、その本が売れるか否かも分かってしまうらしいですよ(;゚Д゚)
でまあ自分も実際に拙作の電子書籍まんが作品の表紙を描かなければいけないので、そのために表紙の描き方のガイド本を二つ見つけてきました。
一つめはコレ
同人作家の方たちがどうやって表紙絵を作っているかフォトショップなどを使った工程をフォントの加工の仕方も含め載せてくれているフルカラー本です。同時に効果的な色相や絵の配置、構図の取り方も実践込みでレクチャーしてくれているので同人誌でこだわりの表紙を作ってみたい人はかなりお勧め。
また印刷の仕組みと方法、実際に輪転機を使って印刷される過程、はては印刷会社の社長さんへのインタビュー、印刷会社への連作先まで網羅している位かゆい所にまで手が届いているのが◎
二つ目はコレ
これは色んな出版社の商業まんがの色んな表紙だけを集めたカタログ本です。上の同人誌と違ってやっぱり個人と企業の物量の差がどうしても分かってしまう所はありましたが…どんな作品にも相当の工夫をしてまんがは作られているんだなとわかります。あと紙の本てのはやっぱりデジタルと違って「作品感」がより強く出るのだとも。
★個人的に印象に残ってるまんがの表紙
これらは最初に見たとき以来、今でも印象にずっと残ってるまんがの表紙を紹介してみます。
手塚治虫の三つ目が通る
人間に猫耳を一番最初に付けたと言われている大島弓子の「綿の国星」
とりみきの短編集「しまった」
…こうしてみると印象に残るのは変に沢山描き込んであるものより、中央に一つだけ個性的で象徴的なものがある方がいいみたいすね。