デンキ的まんが倶楽部

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江戸から明治に描かれたケモナー絵(?)展に行ってきました。

名古屋市博物館にて開催中のもしも猫展に行ってきました。江戸から明治に描かれた猫や他の動物などを擬人化した浮世絵が多数展示してありましたよ。(^^)/

写真撮影がおkな作品はその写真を上げて参ります。

歌川国利による1895年の新版猫の玉のり

浮世絵にこんなカラフルで可愛い絵があったとは

歌川国芳心学雅絵得 猫と鼠 1842年

猫に酒を勧められるというネズミさん。手がキレイだ…

歌川国芳玉乗り1846~48

藤原鎌足のために竜宮城から宝玉を取り返し逃げる海女さんの様子らしいです。武器をもって追ってくる魚介類兵士が面白い。しかしタコと海女さんの組み合わせにどーしても触手感ぐあ(´Д`)

歌川国利 道外十二支 1855年

干支を擬人化した日常風景。なんかどうぶつの森みたいだ…

浮田 一蕙 狐嫁入図 1849

動物擬人化の筆頭というとやはり狐と言う気もするので(しかしこの展示会から見るに猫擬人化絵の方が圧倒的多かったようですね)真ん中の従者狐が狐火を明かりに使ってるのが面白い。

1842年よりはじまった原作山東京山、挿絵歌川国芳による「おこま」という猫が主役の連載読み物「おこまものがたり」というのがあったようでして、かなりの人気シリーズだったようです。それでその中のワンシーン。狐に猫に登場人物にケモノ多すぎやろwていうのと猫の幽霊にも足がなかったんですねえ…

歌川国芳 しん板猫のはなし(19世紀後半)
明治にはおもちゃ絵と呼ばれる子供向けのイラストが出回っていたようで、ここでも擬人化猫の作品は多かった模様。

歌川国利 流行ねこの温泉

新版猫の海水浴行  作者不明 1899

ここでは割愛しますがペーパークラフトのように立体化できるおもちゃ絵もあったようです。まさしく当時のおもちゃですわな

 

歌川国芳 猫の百面相 荒獅子男之助 1841年?

当時の人気歌舞伎役者をなぜか猫にしてしまったイラスト(ポスター?)今でいうイケメンアイドルを2次元ケモ絵化したという感じなんすかねえ…?

ちなみに同イラストのうちわ。というか江戸時代にはアイドルグッズというものが既に存在していたのか…

 

歌川国利 流行猫の戯「梅が枝無間の真似」 

これも歌舞伎の人物をなぜか猫化している絵。どんだけ猫好きなのかw

ちなみに博物館のある駅で見かけたCATSの広告。そういやこれも擬人化猫やーw


という感じデス。まあこの時代の絵文化が今のオタク文化の直接の元祖だと言ってしまうには色々無理があるので(今のオタク文化の基礎は西洋文化のフォーマットが何よりでかいですし)とはいえ当時の人々の猫愛、ケモ愛がよーく伝わってきて楽しかったですよ。