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アニメ映画「ジョゼと虎と魚たち」を観てきました。

アニメ映画ジョゼと虎と魚たちを観てきました。内容は生まれつき下半身が不随のヒロインとスキューバダイビングが好きで魚類オタク(さかなクンじゃないよ)の大学生二人が主役のラブストーリーです。

●ファンタジーに拠らない地に足のついたラブコメアニメ

映画版アニメのラブコメ作品というと、不思議な世界に行くとかヒロインが特殊能力を持ってて…みたいなパターンが比較的多いと思うんですけど、この原作は戦後の代表的女流作家田辺聖子が昭和58年に月刊カドカワ内で発表した短編の文学作品が原作になっているだけあって話がマンガ的に飛躍することがないので、その分登場キャラ達の心境の変化を誰でも地続きでしっかり追っていけるものになっていると思います。

あと主人公の男キャラの性格や振る舞いも男でも鼻につくようなところはないので、男でも普通に楽しめると思いますよ。

 ●別アニメ「神様になった日」を連想してしまった(ネタバレあり)

この映画を観に行った直前に「神様になった日」という深夜アニメがちょうど完結しまして、

この作品のストーリーが主人公高校生男子の前に現れた自称神を名乗る少女が、運動でも麻雀でも?時々天才的な能力を発揮する謎多き存在だったのだが、実はその少女は本当は自分で意思表示することが難しい重い脳の障害を抱えていて、叔父から超特殊な脳チップを埋め込んでもらったおかげで健常者としてふるまえるようになっていただけという設定。そして話の終盤そのチップがはく奪され元の障害者となってしまうのだが、主人公男子はその少女を保護施設から解放し生涯面倒みると決意する。

というところで終わります。

ちょうど同じ障害者ヒロインだったという事でこのジョゼを観ている間もこの神様になった日の事をずっと思い出しておりました。今ラブコメ系のジャンルが大ブームでその中でも「純愛」というのも一つの大きなテーマになっているみたいなんですが(BLや百合も純愛の一つの形か)だからヒロインが自分とは違う状況で生きざる得ない障害者であっても、男主人公はその愛を貫けるのだろうかっ!? というのも純愛ドラマの一つの形になっているのかなあと思ったりもしました。(そういえば最近の男主人公に女好きとか浮気性のキャラ見なくなりましたよね)

 ジョゼと神様になった日の「ひな」です。障害持ちキャラでも作品によってこうもノリが変わってくるとは…

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