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【ネタバレ】劇場版「冴えない彼女(ヒロイン)の育て方」を観てきました。

遅ればせながらアニメ映画冴えない彼女の育て方Fine」を観てきました。話を知らない方のためにおおまかに説明すると

重度のおたく高校生、安芸倫也が桜の舞い散る坂道で運命的に出会った同級生の加藤恵をモデルにした同人ノベルゲームを作ろうと思い立ち、同じく同級生で幼馴染の同人人気イラストレーターの澤村・スペンサー・英梨々と昔サイン会で知りあった同じく同級生の人気ライトノベル作家霞ヶ丘詩羽など他のいろんな美少女クリエイターたちを巻き込んですすんでいくというものなのですが、何と言うかテレビアニメ版では心の琴線に触れるところがあってずっと観ておりました。

 

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テレビでは今ひとつ出番の足りなかった気のする氷堂サン。映画ではそれなりにあって推しとしてはよかったデス。



それで今回の劇場版は完結編という事で、主人公の倫也はそのメインヒロインの加藤恵とゴールインするまでの総仕上げのような話になっていて(テレビ版では繰り返し入っていたお色気シーンはほとんどカット)( ゚Д゚)めでたしめでたしなのですが、

ブコメ作品において敗れた方のキャラについて語るのはやっちゃいかんと承知の上で書きますけども、英梨々と霞ヶ丘詩羽はクリエイターとして優れた技術をもっていたにも関わるフラれてしまっているんですよね…つまり倫也にとって彼女らは尊敬する存在であったとしても恋愛対象にはならなかった…という事はクリエイターとして好きになったと貰えたとしても、本人自身の事を好きになってもらえるわけではないという裏返すと結構冷酷な結末ではなかったかと。

あとアニメ版では後半人気漫画家でありゲームクリエイターである紅坂朱音という傍若無人すぎる女傑のようなキャラが、人気ゲームを作らせるために英梨々と霞ヶ丘詩羽を引き抜いていくんですけど、劇場版ではその朱音が激務の末脳卒中で倒れ利き腕がマヒしてしまうというクリエイターにとってはもっとも恐ろしい事態もでてきます。(一応最後に後遺症もなく治っていますが)

あとエンドテロップの後いきなり入ってくる衝撃展開もかなり生々しいい。

というわけでこのアニメ(原作未読なのでスイマセン)、表向きはおたく主人公が美少女クリエイターに囲まれて夢をかなえるというもの凄いご都合主義の塊のように見えるんですけど、実はクリエイター残酷物語という裏の顔が要所要所に詰め込まれているという中々食わせ物な作品だと思ったのですが、いかがでしょうか?

 

 

 あと来館者特典の映画中のシーンの原画のコピー集です。アニメの原画は線画をたしなむ者にとっては非常に参考になる素材だと思いマッスル。

 

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