(まんが)忍者は手裏剣なんて一切使ってなかった?
忍者(実は『忍者』という呼称も大正以降のものだったり、また地方によっていろいろ異なっていたりするようで定まっていない模様。)戦国時代では間者(かんじゃ)、乱破(らっぱ)、江戸時代には隠密(おんみつ)など。)についての本と言っても、それぞれ書いてあることにばらつきがあったりして混乱する事もあるんですが、どうやら黒装束で手裏剣や忍術を駆使して敵と戦うというのは江戸以降のエンタメ作品のために作られたフィクションだと思っていいようです。それに戦うくノ一に至っては戦後になってからイメージ化されたものだそうです。
007やキングスマンとかのスパイ映画のスパイが実際のスパイとはかけ離れたアクションや破壊活動やってるようなのと同じだと考えるといいのかもしれませんねえ。
おまけ。
今月2日の日経新聞文化面より。実は自分が忍者の末裔と知った著者が甲賀忍者について調べたものです。中世の不安定な状況のなかにいた武装農民が甲賀忍者の始まりだったとか、忍者は文武ともに知識のエキスパートだったとか面白い話が色々。