デンキ的まんが倶楽部

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朝日新聞でも異世界転生作品が記事に

以前当ブログにて日経新聞にて異世界転生作品が話題になった事を取り上げましたが

naruton2018.hatenablog.com

昨日の朝日新聞でも記事になっておりました。

 

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記事によると今年の二月に行われた講談社の決算発表会にて転スラこと「転生したらスライムだった件」」が累計1400万部の売り上げを占めた事から異世界転生を扱った作品タイトル群が毎年どんどん増え続けている事などからはじまり、

ラノベに詳しい前島賢氏の話に拠ると過去の不思議の国のアリス、ピーターパンなどもある意味異世界冒険の話であったが今のラノベ中心の異世界転生はあたえられた様式美(フリー素材?)を元に如何に固有のアイディアをくっつけるかの大喜利みたいなもんではないかとなど等

そして異世界転生作品がブームになる前にはらきすた」とか「けいおん」みたいなゆるい日常系がブレイクしていたが、日常にも窮屈さを感じるようになってしまって異世界転生にみんな流れ込んでいったんではないかとなどが書いてありました。

 

 

●まあ確かに、何らかの方法でここではないどこか別の時空の世界を冒険する話自体はそれこそ数百年も(それどころか神話にもあるから人類最古のジャンルかも)前からあるお話の形の一つですが、だたこういうのは行きて帰りし物語」っても言いまして、映画版ドラえもんがいい例で

 

主人公が何らかのきっかけで日常社会から異世界社会に行きそこで問題を解決すると、主人公は日常に再び生還してまたそこで普通に生きていく…

 

ていうのが前提となってたと思うんですけど、自分の知る限りでは今の異世界転生は日常に帰る事が最初から想定されてないケースもあったりして「行ったまま帰ってこない物語」になっててなんか「もう日常なんてさあ、わざわざ戻る価値なんて無いよね」みたいな空気も感じたりします。

それから記事では日常系ブームのあとに異世界転生ブームが来たと書いてありますけど、そこをブリッジした作品の事を忘れてると思います。それは「シュタインズゲート」と「まどかマギカ」などの多重世界を扱ったループ繰り返し作品です。二つとも日常社会からスタートして、そこでやがて身内に不幸が起こる(なお身内の不幸が世界の崩壊とも直結している)とそれを無かったことにするために主人公は道具なり能力なりを駆使してやり直そうとするけど、不幸な結果は毎回同じで、それを何とか拒否したいがために幾度も繰り返ししてくうちに次第に光明を見出していく…

という同じ時間を何度もやり直してでもいいから結果を変えてみせるんだという願いの為に辛い努力を強いられるという話でした。

その点「君の名は」はなんか割とあっさりやってしまったなあという感はありますが

 

 

勿論この異世界転生ブームもいずれ何か次のブームへのブリッジになるんでしょうけど、何年後かにこのジャンルはどう総括されるのか、んでもって次のブームでは日常社会はどう扱われるようになるのでありましょうか…気になるところです。

それはそれととして最近のアニメ作品って宇宙とかメカ戦扱った作品ホント減りましたよね…サンライズなんて十年くらい前まではガンダム以外にもオリジナルSFメカアニメよく作ってたのに最近全く作ってませんよねえ…