デンキ的まんが倶楽部

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AIの描いた絵画に4800万円以上の価値がついた件

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CNN.co.jp : 「AI画家」が描いた肖像画、4800万円超で落札

人工知能(AI)を使って制作された絵画が25日、米ニューヨークで開かれたクリスティーズのオークションに出品され、予想を大幅に上回る43万2500ドル(約4860万円)で落札された。AIの芸術作品がオークションで販売されたのは初めてだった。制作したのはAIと機械学習の芸術的可能性に着目したフランスの3人グループ「Obvious」。署名代わりにアルゴリズムのコードの一部を作品に記した。モチーフは19世紀ぐらいのエドモンド・ベラミーという架空の人物の肖像画。肖像画法の規則性を理解させた上で独自の新たな肖像画を描いた。

 

以上は記事の引用ママです。このニュース、個人的には結構驚きと愕然の両方の意味でショックな内容でしたが、他の方の意見を見ると「機械学習の技術」の方から語ろうとする理系の人と、「芸術とは何か」についての方から語ろうとする文系の人の両者がまったく違う視点から語っているが殊更に面白いと思ったり。

 

自分は工学的な事は分からない文系人間なので「芸術とは何か」という方から語らせてもらうと、実際に美術館に行ったりしてモネやゴッホなど色んな本物の肉質画を間近で見てくると、筆のタッチや絵の具の重ね方から描いた人物の思いや気迫などが感じ取られる部分が確かにあるのですが、このAI絵画は実際はプリンターから出力されたものらしいので、そういう生の感覚は流石にないでしょう。

でももし今後AIの作った「作品」を見たり聞いたりした人が、そこから意思や共感を何らかの形で得ることができるような事が起きれば、それはもう「芸術」になるんじゃないかと思っております。

ですから将来多くの人たちが共感したり感動したりする作品をつくるAIができれば、それはもう世の中から「巨匠AI」として認知される日が来るのかもしれません。

 

絵画だけでなく文章でも

一方絵画だけでなく文章表現の方でもAIに書かせようとする企画は進んでいまして、既に2012年から始まっております。それは星新一氏の作品集から独自の作品をAIに書かせようとしているプロジェクトでその名も「作家ですのよ」。

現在も着々と成果が更新中です。

www.fun.ac.jp

今のところはまだまだ人間の書く文章に比べると、やっぱり無機質な感じがするんですが、とは言えいきなり進化したりするのがAIの世界なので、こればっかりはタカをくくらない方がいいかもしれませんなあ・・・

 

・ではマンガの世界は?

最後にイラストまんがのどうなのか? 実はもう誰の作品でもペン入れと彩色を自動的にやってくれるサイトが実働しておりました( ゚Д゚)

PaintsChainer -線画自動着色サービス-

 

ペン入れや色塗りまで面倒見てくれるなら(^^後人間にできるのはキャラデザくらいかと思いきや、キャラデザに関してももう既にAIがやってくれます( ゚Д゚)( ゚Д゚)

crypko.ai

 

とまあドッグイヤーのテンポで進む技術の進歩を喜ぶべきか悲しむべきか分からない事態になってる昨今ですが、

ここはまあ期待しつつ(?)見守っていきましょう。

 

 


https://co.bsnws.net/article/251